結構読むのに時間がかかった「ガベージコレクションのアルゴリズムと実装」が読了。
まずは、GC関連の本がまともに日本語で無い状況から、この本が一冊出ただけで素晴らしい価値がある。
章立てはアルゴリズム編と実装編に別れており、一冊で概念の理解から実装時の工夫が通して読めるため、勉強の素材としても十分な内容だと思う。
最後のコラムに以下のようなことが書いてある。
みなさんも、ぜひGCを自作してみてください。理解が深まると同時に、言語に搭載されているGCのできの良さを痛感するはずです。
GCはスループットや最大停止時間、再配置によるキャッシュ利用率、メモリ利用効率などあらゆる性能問題がトレードオフの関係にある。これにそれぞれのアーキテクチャに依存した効率化が入るため非常に奥が深くなっている。
生半可な実装では実用に耐え無いものになるのが明白でかつ、自らの実装経験を元に上記の一文を書いてると思うと正直深入りするのは尻込みしたくなるw
Tags: ガベージコレクション, 書評
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